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太極旗を翻して [映画]

韓国語でのタイトルは「太極旗を翻して」という題名の映画。日本では「ブラザーフッド」である。
 来週の韓国出張に合わせて話題の韓国映画はすべて見ておきたいと思っていた。先週見た「シルミド」もその一環だ。

 韓国映画というと、南北対立をテーマにしたものが多いが、ついにその原点となる朝鮮戦争をテーマにしたものが出てきた。
 日本の占領から解放されて平和な日々がつづくソウル市鍾路から話が始まるが、北朝鮮の南侵によってそんな日々が崩れ、一家は南へと避難し、その途中で兄弟が徴兵されて繰り広げられる話である。

 こんな兄弟がいて、こんな話があったなんてのは作り話なんだろうけど、時代背景はけっこう確かなものかもしれない。北から攻めてきて、洛東江まで進んだところで米軍の仁川上陸作戦で南側の勢力がかなり北まで押し上がり、これにて南軍の勝利かと思いきや、中国からの援軍が来て南側の勢力が押し下げられ、38度線が休戦ラインとなる。これは確かな話だ。
 ただ、朝鮮戦争で韓国軍で名声をあげた軍人が北朝鮮に寝返って名声をあげたり、韓国軍の軍人が北朝鮮軍に潜り込んで・・・という話はありえたことなのだろうか。何だか無理がある。

 ★★★★。確かに評価できる映画である。最後に無理な流れにしているところが減点対象。

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