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アレキサンダー大王って [映画]

 歴史というものはどのようにでも解釈できると言うのだろうか。歴史上の人物の評価は誰に対しても良くも悪くもできる。日本の歴史上では、戦国武将がその例で、地方をまとめあげていく一方で、多くの血を流し、色々な手法で勢力を広げて行ったわけだ。近代では伊藤博文。倒幕に力を入れ、明治新政府では国会開設に尽力して憲法を創設し、初代の内閣総理大臣。一方で、韓国統監府の長官として韓国人には不評の人物。最近では、田中角栄。強いリーダーシップと人柄で日本列島を公共事業によって地方の繁栄をもたらすことに貢献。「裏日本」というマイナスイメージのあった日本海側に光があたったのはこの時期からではないだろうか。一方で、カネの話が多く、この点だけを批判する人が本当に多い。
 で、本題に戻そう。紀元前4世紀に活躍したアレキサンダー大王のことである。マケドニアの出身なのに何故英語で話をしているのかという突っ込みは今回無しにして、複雑な家庭環境から生み出された性格を中心にこの映画は描かれている。
 昔聞いた話では、子供の時はわがままな性格で、暴力、飲酒をくり返していたが、アリストテレスの教育を受けて王子としての自覚を身につけていった・・・という流れなんだけど、この部分については、アリストテレスの教育を受けた以外は特に触れていない。
 急きょ王様となり、東方へと軍隊を進めていく過程で、片腕を切り落とされているはず。この部分もカットされていた。
 この時代に世界を1つにまとめようしていたという点では、注目に値する。しかし、冷血な性格は、部下兵士の士気を落とし、自分の首を苦しめるだけだと言う点では、現在の経営や管理者能力の話につながって面白い。
 この大王は30代前半で若くして亡くなっている。表面上は「熱病」ということになっているが、部下の士気が低下しつつあった時にこのような亡くなり方をするのは確かに不自然である。その部分を「毒殺」とした部分は納得行く内容である。
 
 こういう映画を見ると、日本の歴史上の人物では誰になるかと考えてしまう。子供の時のバカな性格、冷血、女性にまつわる話が少ないところは織田信長、とにかく遠いところまで征服しようと考える欲は豊臣秀吉といったところだろうか。

 ★★★☆。事前の評価ほど悪くはないと思う。

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