2020.02.11 冬の台湾旅4日目(1) 福隆自転車旅 前半編 [海外旅行]
台湾旅4日目は台北駅から鉄道の旅スタート。
台北駅は駅舎が立派な構えだが、鉄道が走っているのは全て地下。
このように建物の中は空洞になっている。平日朝8時過ぎでもこのようにガラガラなのは、コロナウイルスの影響もあるのだろうか。
台北を8時37分に出発する区間快(快速に相当)の蘇澳新行きに乗車。
最新の車両に当たったが、座席はロングシートのタイプで、旅情は半減。
平日の朝に台北から郊外に出かけるということで、松山、南港を過ぎると車内もガラガラになる。
合わせて、停車駅も一気に減って、南港の次は基隆へ向かう線路と分かれる七堵、その次は九份への玄関口である瑞芳、そして福隆である。瑞芳から福隆までは22分も間が開く。これで所要時間1時間と6分。写真は東部幹線から支線の平渓線が分かれたところ。
9時43分に福隆に到着。ここまで来ると、車内には1両あたり数人乗っている程度。
ここで下車したのも私を含めて数人だった。
福隆駅で自転車を借りる。
電動式はオートバイのようなスタイルで、日本のような電動アシスト自転車と様相が異なっていたので、普通の自転車をレンタル。
駅前にレンタサイクルの店がいくつもあるので、お好きな場所で借りるのがいい。店員は英語も日本語も話せなくて、こちらからの質問に全て中国語で返ってくる。
今回のルートは、福隆駅(福隆火車站)をスタートして、黄色い道に沿って進み、トンネルをくぐって、出たところから海岸線に沿って反時計回りに進んで福隆駅に戻るルートで進むことにした。
福隆の駅前から自転車出発。
車通りがほとんどない地元の道で、緩やかな上り坂が続く。
鉄道のトンネルの入口には「草嶺隧道」と書かれている。
電車が通過しているところを写真に収めたかったのだが、数分待ってて撮ることができず、離れた直後に電車が通過する音が(涙)
ここは、区間車が1時間に1.2本と、それ以外の自強号などが1時間に数本走るので、本当にタイミングである。
福隆駅から15分ほど自転車をこぐと、右手は線路跡で、その先に線路跡を利用した自転車道に入る。先ほど複線の線路とトンネルができる前はここを通っていたそうだ。
トンネルの手前は公園のようになっていて、ここでも自転車を借りれるようになっている。そのため、駐車場に何台も車が止まっている状態だった。
さて、ここから車が通れない道で、廃線跡に入る。
そして、廃線まで使われていた旧草嶺トンネル。
1924年(大正13年)に開通し、当時の総督府鉄道部長だった新元鹿之介による揮毫で「制天険」と書かれている。
1985年まで非電化単線でずっと使われて、隣に複線電化のトンネルができて廃止になり閉鎖されていたが、2008年に自転車道として整備されたという。
長さ2.16kmのほぼ一直線の緩い下り坂。
そのため、自転車を漕がなくてもずっと進む。
途中に新北市と宜蘭県との境界を通過する。
トンネルをゆっくり進んで12分で反対側に出た。
扁額は台湾総督府の総務長官だった賀来佐賀太郎による揮毫で「白雲飛處」。
自転車道を少し進んだところに現在の鉄道のトンネルの出口。
こちらも銘板は新線の反対側と同じ「草嶺隧道」。
誰が題字を書いたかの表記はない。
ここでも数分ほど電車が来ないか待ったが、待ちきれずに出発してしまった。
トンネルを出た先は台湾の東海岸と太平洋が広がっている。
さて、ここから海沿いの道をずっと進む。
バス停があるが、福隆までは1日数本しか走らない。
車道と自転車・歩行者の道が分けられていて、走りやすい。
起伏もあまりないのでママチャリのギアを変速させるだけで済むのがいい。
馬崗という集落で今回のサイクリングコースの半分あたりと想定される。
チャリ旅の後半は次のページで書きます。
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