12/30 ジャカルタで日本の電車に乗る [海外旅行]
実は、ジャカルタに行ってみたかった一つの理由は、日本で走っていた電車がジャカルタで多数見られるということで、見て乗ってみたかったということ。
ジャカルタ・コタ駅の画像を含んだページ
http://tantabee.blog.so-net.ne.jp/2012-12-30
ボゴール行きの切符を購入する。エコノミー(非冷房で古いタイプ)とコミューター(冷房付き)で窓口が違う。コミューターはボゴールまで9000ルピア(約81円)。
ホームに入ると、目の前に止まっていたのは元東京メトロの6000系。千代田線を走っていた車両だろうか。写真ではうまく撮れなかったが、行き先表示が何故か「臨時」になっていた。窓に金網があるのは、投石対策のため。
東急で走っていた8000系。
アナウンスでボゴールって言っているような気がしたので、この車両で向かうことにした。ジャカルタ・コタを出る時点から座れず(涙)
12時半に出発。これを逃すと、どういうわけか、14時までないことになっている。昼休みをとるためなのか、供給が間に合っていない状態でバランス悪いダイヤはないよな。
2駅ほど過ぎたところで、検札が回ってきた。
窓口で購入した切符を提示すると、2ヶ所ほど穴を入れられる。
ネット等での事前調査によると、非冷房のエコノミーの切符で冷房車のコミューターに乗って見つかると、罰金を取られるらしい。
窓は薄いフィルムがかかっていて、外を見るのが難しいかったが、何とも古く汚らしい建物が沿線にずっと続いている。
駅に跨線橋はなくて、場所によって、降り口は両方だったりもする。それも、片方はホームらしいのがなくて、降りるのが大変だったりもする。安全性については、今後改善の余地が十分ある。
一方の車内マナー。折り返し駅で清掃が必ず入り、ジャカルタを出発する時点では必ずきれいになる。しかし、終点に着くと、意外とゴミが出てくるもので、ボゴールに着いた時にも清掃員が掃除する。
また、乗客のマナーは日本と比べて良いところ、悪いところとあるわけで、優先席に関係なくお年寄りに席を譲る様子をよく見かけた。若い男の人は立っていたり、ドア付近に地べたに座っているのをよく見かけ、シートに座っているのは主にお年寄りや女性。各車両の両端は優先席になっているけど、いい意味で優先席の設定なんて必要ないのかも。すべてが「優先席」な雰囲気があるから。
ボゴールまでの1時間半、ずっと座ることができなかった。それだけ需要のある路線なのである。
終点ボゴールに到着。左側の電車に乗ってきたわけだが、右側には、都営三田線から移籍の車両が止まっていた。
この切符は、駅を出る時に回収させられた。
ボゴール駅はオランダの植民地時代に建てられたもので、ここからジャカルタやジャワ島各地に行くことができたようだが、今はジャカルタ方面以外は無いに等しい状態。
ボゴールを散策した話
http://tantabee.blog.so-net.ne.jp/2012-12-31-1
そして帰りの電車。
右側に止まっているのが非冷房のエコノミーで、ドアを開けたまま走行する。
動画で検索すると、通勤時間帯に乗客が乗り切れなくて屋根の上に上がってまで乗っているシーンを見ることができるのは、この車両のこと。
左の車両は常磐線と千代田線で数年前まで走っていたJR東日本の203系。
この電車で帰ろうと乗車。
日本では薄い緑色の帯を巻いていたが、ここでは赤と黄色を基調としたものに変わっていた。
電車の出発を待っている時に撮影。
車庫には京葉線で使われていたJR東日本の103系が止まっていた。
車番がそのまま残っている。
先頭車に乗っていたら、向かいの女性から一言。
「ノーボーイ!!」
ん? やばいっ!! ここは女性専用車だって。いかんいかん。
他の車両に移ったら、もう席が埋まっていたので、次の電車で帰ることにした。
確かに先頭車両だけピンクの帯が付いている。
そういう意味だったんだね。
次の車両が入ってきた。元東急の車両である。
後で気づいたのだが、行きに乗ったのと同じ編成だった。
203系が出て行った直後に、左のホームに元東京メトロ・東西線の5000系が入ってきた。
東急の車両は右のホームにいるのだが、乗るには線路を渡るという日本では考えられない方法である。
帰りの電車の車内。
乗車マナーは決して悪くない。ドアのそばに座り込む人もいるけど、そんなの日本でもよく見る光景。
それと、意外と女性やお年寄りに席を譲る人が多い。そのためか、座っているのは女性、お年寄り、子どもが比較的多かった。
途中、検札が回ってきた。非冷房で扉を明けっ放しにして走るエコノミーよりも料金が高いこともあり、正しく切符を購入しているかのチェックである。
また、途中でギターの弾き流しが廻ってきたが、車内で禁止されているようで後から検札が止めに来た。
ドア付近にあったステッカーに確かに音楽禁止が書かれていた。
物売りも禁止なのかな。韓国の地下鉄なんか、物売りがしょっちゅう廻ってくるというのに。
終点ジャカルタ・コタに到着。
ホームには元東京メトロ・東西線の車両が入っていた。
比較的新しい車両もジャカルタに入って来てるんですな。
よく見ると、車両の左側に東京メトロのマークが残されている。
この切符は改札で回収させられた。
こんな感じで日本で活躍した電車の第2の人生を見る旅終了。
こりゃ、日本の鉄道ファンにとったら、「聖地」かもしれない。
お好きな方には是非おすすめのコースです。
今回乗車するにあたり、事前にネットで調べていると、ジャカルタでも「東葉勝田台」だの「我孫子」と表示して走っていたらしいのだが、今回はそれを見ることができなかったのが残念。唯一、元千代田線が「臨時」を出していただけだったが。
車内の混雑ぶりからして、まだまだ需要が追いついていない様子。
今後も日本からジャカルタに車両が流れる可能性がありそうなので、今後どのようになるのか楽しみでもある。
何年後かにまたジャカルタに行く機会があれば、また乗りに行こうかな。
書き込み遅くなったけど、
年賀状の絵葉書来たぞ~
インドネシアは出張で行く機会がある・・・・かも
by Yoshi (2013-01-28 15:07)
>Yoshi
今回は、どうも絵はがきの到着が遅いみたい。
1月2日にジョグジャカルタの本局から出したのに・・・
インドネシアは、日系メーカーの車がほとんどだね。
でも、日本に存在しない車種ばかりだから、現地で作らせてるんだろうな。
by てるてる (2013-01-30 23:24)