2016.05.06 台北旅2日目(2) 平溪線の旅 [海外旅行]
私の中ではネコ祭りな気分だった猴硐を後にして、ここから本格的なローカル線の旅スタート。
猴硐を11:17に出る列車に乗る。
3両編成のディーゼルカーは日本車輌製。
台湾は平日金曜日だというのに、通勤ラッシュ並みの混雑。これが土日だと乗り切れないぐらい乗客がいるのではないかと思うぐらい人が多い。
当然座ることができず、窓の外もまともに見ることができない。せっかく窓の外の渓谷が美しいのに残念である。
30分ほどで十分に到着。
ここで乗客の大半が下車。
平溪線で唯一列車の行き違いができる駅で、反対側には猴硐や瑞芳に戻る列車が待っている。
十分の駅舎はホームの上にある。
十分の駅から戻る方向に歩くと、商店街。
線路沿いに店が並び、時折列車が通り抜けるのがこの街の景色の特徴である。
タイのメークローン市場も市場の中を列車が通り抜けることで有名だが、こちら十分の方がより観光地化されている。
十分の目玉は、天燈という願いごとを書いて、熱気球の原理で空に飛ばすというもの。
多くの人がここで願いごとを思い思い書き込んで空に飛ばしている。日本人や中華系の人たちは健康だの幸福だの書き込み、そして韓国人も건강(健康) 행북(幸福)と書いていて、思うところの原点は同じである。簡体字で書いている人たちは大陸からの観光客なんだろうな。明らかに分かる。
さらに歩くと、左右に広がった大きな滝があるとのことだったが、距離がそこそこあるようで、またものすごく暑かった(30度はゆうに超えた状態)ので、今回は断念。
駅前のつり橋を渡って、対岸に行ってみる。
山に囲まれて自然の多いところである。
駅の対岸は静かな集落があるだけ。特にお店が開いてるわけでもなかったので、そのまま再び駅の方向へ。
つり橋から駅の方角を眺める。
天燈のお店の看板にハングルが大きく書かれていると、せっかくの街の雰囲気が台無しな感じ。
十分を1時間ほど歩いて回って、終点の菁桐に向かう列車に再び乗車。
この列車には座ることができたので、このような景色を撮ることができた。
進行方向左側がおすすめです。
終点の一つ手前・平溪は沿線で最も開けている街かもしれない。
十分から20分弱で終点の菁桐に到着。
何とも和風な感じの駅舎である。1931年に建てられたもの。
駅から伸びる商店街は十分とかぶって見えるが、こちらは十分ほど賑やかな感じはない。
右側に願いごとが書かれた竹筒がずらりと続いている。
菁桐は元々は炭鉱の街。
平溪線も日本統治時代に石炭輸送のために敷設された路線。
炭鉱労働者が住み、当時の日本人用の住居も残っている。当時の皇太子(後の昭和天皇)をお迎えするための建物も残っているが、中に入ることができなかった。
炭鉱が閉まり、静かな街に戻ったが、最近はローカル線ブームで訪れる人が多いようである。
かつてはSLが石炭輸送を担っていたようである。
ごくたまに動態保存のSLが乗り入れていると聞く。
菁桐駅前は昭和な感じのお店が並ぶ通りだった。
菁桐で1時間ほど歩いて、14時過ぎの列車で帰路についた。
始発駅なので確実に座れ、やはり十分で通勤ラッシュ並みの混雑になった。
このあと、瑞芳で下車して九份へ。
続きは次のページで書きます。
2012年の平溪線の旅
http://tantabee.blog.so-net.ne.jp/2012-01-07
http://tantabee.blog.so-net.ne.jp/2012-01-08
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