2019.05.02 元号跨ぎ欧州旅6日目(1) ニースからジェノヴァまで鉄道の旅 [海外旅行]
まだ夜も明けきらないうちにニースのホテルをチェックアウトしなければならない。
朝6時にホテルを出発した。
夜中に雨が降ったのだろうか。前日の昼間は雲ひとつない良い天気だったが、地面が濡れている。
ニース・ヴィル駅に止まっていたTGV。
もう1度乗りたかったが、これにてフランスを離れなければならないので、次の機会に乗ることにしたい。
今回乗った電車は、ニース・ヴィル6時37分発ヴァンティミル行きTER86007。
この時間でもモナコなどに出勤する乗客で座席はほぼ埋まった状態で出発した。
この電車は各駅停車で、朝の通勤で更に少しずつ乗客が増えていく。
こんな景色を見ながら進んでいるのに、何だか違和感を感じる。
しかし、モナコ・モンテカルロで大多数が下車し、車内はガラガラに。
モナコの次の駅付近から見た景色。
遠くに見える高層ビル群辺りがモナコ。
カルノール(Carnoles)からマントン(Menton)までの車窓を動画でどうぞ。
最後の1区間でフランスからイタリアに入る。
マントンの小さな街を抜けたところから海沿いを通って、その間に国境があったみたい。
シェンゲン協定国同士なので、日本で言う県境を通過する感覚で国境を通過した。
そして、トンネルを抜けてフランスでここまでで見てきた景色とは一味違う街並みが見えてくると、終点ヴェンティミリアである。
フランス語では、ヴァンティミル(Vintimille)で、フランス国鉄も行き先やチケットにこの地名を使用しているが、イタリア語だとヴェンティミリア(Ventimiglia)となる。
ニースを出発してから1時間弱の7時34分に到着した。
この駅で次の電車に乗り換えとなる。
それにしても落書きの多い電車だったな。日本じゃ落書きが見つかったら運転させないよ。
ヴェンティミリアからはトレニタリア(イタリア国鉄から引き継いだ民営鉄道会社)で移動となる。
ニースからの列車が到着して23分後に乗り換えて出発した。
7時57分発Regionale Veloce(快速に相当か?)ジェノヴァ・ブリニョーレ行きである。車内は2等車のみ。
電車は海岸沿いを走り、港にはクルーザーが停泊し、また海のそばなのにトンネルがあったりと、フランスの海岸沿いと変わらない景色が続く。
途中から内陸側を進む。駅のホームやトンネルが新しく、もしかしたら、海岸沿いの旧線を付け替えて新線に切り替えたのだろうか。
海岸沿いに戻ると、ここまでの複線区間が一部単線になる。
イタリアもフランスと同様に列車は左側通行である。
ヴェンティミリアから1時間ほどの街はアラッシオ(Alassio)。
アラッシオの沖合に浮かぶ島を見ながら電車は進む。
アルベンガ(Albenga)からロアーノ(Loano)までの車窓を動画でどうぞ。
海沿いの街を通り抜けながら近づいていき、出発から2時間弱でジェノヴァの地名が入った駅に到着した。空港がこの近くにあるようである。
ジェノヴァの中心街に近づくにつれて、高層の建物が増え、港町らしい様相も感じる。
こうしてヴェンティミリアを出発してから2時間半後の10時半にジェノヴァ・ブリニョーレに到着した。
歴史的な港町ジェノヴァの街を歩きたいところだが、日程の都合で下車せずにそのまま進まなければならない。次のページは、この駅で乗り換えて次の列車の旅です。
コメント 0