5/3 XPTの旅 シドニー→ブリスベン [海外旅行]
海外に旅行すると、鉄道で長距離を移動することが多い。今年正月は天津から北京だったり、去年の正月は台湾高鐵といった感じ。乗り心地、車窓、色々書くときりがないので、過去の日記を見て欲しい。
で、今回のオーストラリア旅行で利用した区間はシドニーからブリスベンまで。夕方4時過ぎに出発して、翌朝6時半に到着するという約14時間の旅である。
シドニー・セントラル駅から今回の旅は始まる。
オーストラリア各地への列車が出ているだけでなく、シドニーとその周辺の通勤電車もこの駅を経由したり始発としたりする路線が多い。
また、長距離バスもここが出発点になる。
駅舎の中はこんな感じ。
線路が行き止まりのホームがいくつも並んでいて、上野駅の地平ホームに雰囲気が似ている。近距離列車と特急列車が並んでいるところまで。
ただし、長距離列車のホームだけは改札がないので、ホームに入ることが出来る。
長距離列車はディーゼル車ばかり。
ホームにはこのように列車の出発時刻、行き先、停車駅が表示される。
4時12分発ブリスベン行きは、全席指定7両編成です。
座席は旅行開始1週間前にWebで予約・購入した。エコノミークラスで割引価格が出ていて69ドル。通常価格の3割引ほどである。ファーストクラスは120ドル程になる。
Webで購入した時に来たメールを印刷したものが、乗車券そのものになる。チケット番号と座席番号が書いてあればそれでいいらしい。駅のカウンターで乗車券に引き換えて欲しいと言ったら、そのような答えだった。
大きな荷物は飛行機のように預けられる。メールの内容を印刷しただけの乗車券を係員に提示して、ブリスベンまでの赤いタグが預ける荷物と私の乗車券に付けられる。そして、台車に乗せられて荷物室へと運ばれていった。
これが、今回乗る列車XPT(Express Passenger Train)である。
エコノミークラスD号車の車内は、
こんな感じ。日本の特急の普通車よりもゆったりしている。
時間通りにシドニー・セントラル駅を出発した。
ブリスベンへ直接北の方角に向かうのでなく、時計回りにシドニーの郊外を廻ってから北の方角に出る。
1時間程乗ると住宅街から離れ、山の中、水のそばを進むようになる。
このあと間もなく空は暗くなって、夜明けまで車窓を楽しむことが出来ない。
今日の新聞は、ビン・ラディン容疑者が射殺された件がトップ。
この新聞は、この日の朝に市内の博物館で無料でもらったものである。
5年前のメルボルンでもそうだったが、オーストラリアの博物館では、入場料払えば新聞がタダでもらえるところが多い。
夕食はパンとサラダで済ませた。隣の車両に売店があって、スナック菓子やサンドウィッチなども売られている。
車内は途中でだいぶ席が埋まったが、間もなくして徐々に減って行き、私の隣の席も途中で乗ってきた人が座り、また途中で下車。それから終点までは他に誰も来なかった。
深夜になって車内の照明が落ちて真っ暗に。日本の座席夜行列車と違って完全に真っ暗になるので、少しでも眠りやすくなっている。
それでも多少の揺れはある。そこそこ停車駅はある。真っ暗な車内でわずかだが人の入替もあった。それに途中で大雨も降り、窓に強く雨が打ち付けられる。
朝5時半。ブリスベン到着1時間前の車窓。
遠くの空がわずかに明るくなってきた。
明るい部分が広がってきた。
まわりは草原地帯で他には何もない。
途中濃霧の場所もあった。
ブリスベンの郊外鉄道と合流すると、終点も近い。このあと、ブリスベン川を渡ってトンネルをくぐり、終点のブリスベン・ローマストリート駅に12分遅れで到着した。
こうして14時間半のシドニーからブリスベンまでの移動終了。
宿泊と移動を一緒に出来るという点では最高の移動方法である。
一方で、車窓は全くと言っていい程楽しむことはできない。また、エコノミークラスで一晩を過ごすというのも決して快適ではない。ファーストクラスは快適なのかという疑問も残る。
また利用できる機会が出来た時は、昼間利用してみたい。どんな景色の中を走るのか見てみたいものだ。
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